壬生義士伝
MIBUGISHI-DEN
=DATA=
2003年日本
監督/滝田洋二郎
出演/中井貴一、三宅裕司、夏川結衣、塩見三省、堺雅人、野村祐人、伊藤淳史、藤間宇宙、村田雄浩、村田雄浩、佐藤浩市
137分 松竹配給

1/18/2003公開(5/18/2003)
official site:日本語 english
© 松竹/テレビ東京・テレビ大阪/電通/衛星劇場/カルチュア・パブリッシャーズ/IBC岩手放送
=STORY=
貧困ゆえに南部藩を脱藩し、新選組に入隊した剣士・貫一郎。剣の腕はピカイチで、土方歳三や近藤勇にも一目置かれていた。金に執着し、命を惜しむ彼は、隊士の間でも変わり者と笑われていたが、その裏では、故郷に残してきた家族への深い愛情が隠されていた…。

南部時代の話を織り込みつつ、新選組が衰退していった時代に命を捧げていった武士・吉村貫一郎(中井貴一)の人生を描いたドラマ。

彼に理解を示し、名誉だけを重んじる同士・斎藤一(佐藤浩市)との因縁のようにも見える友情、幼なじみでもある南部藩主・大野次郎右衛門との絆、そして愛する家族との愛情をじっくりと描き、生きるために人を斬ると語る貫一郎の姿を人間味豊かに綴っていく。

「おもさげながんす(申し訳ない)」が口癖で穏和な貫一郎が、闘いのときには鋭い目をして戦い抜く姿が印象的。物語は、斎藤一の回顧録風に始まる。のちにわかるが、斎藤の孫が熱を出し、駆けつけた病院の医師が、南部藩主・大野次郎右衛門の息子だったのだ。

ふたりの語りで貫一郎の南部での人生と壬生義士の人生が明かされる仕組みで、複雑ではあるけれど、ぐいぐいと引き込まれてしまうのは、やっぱり俳優陣の力量だろう。すばらしい。

しかし、見ていて困ったのは南部弁(数週間前に『たそがれ清兵衛』を見たから)。もう頭の中がパニック! 公式サイトには主な南部弁の解説があったので、見る前にでも読んでおけばよかった…。ついでにいえば、子どもの成長を見たいと刀を捨てた清兵衛に対し、貫一郎は「生きるために人を斬る」という対照的なキャラが主人公。

互いの事情とはいえ、生きるために刀が関わる人生とは、なんとも皮肉なものだ。来年はNHK大河ドラマで『新選組!』が放送されるので、壬生義士たちのお勉強でもし直しましょうか。
本
通常版DVD。
本
久石譲の美しい旋律が収められたサントラ。
本
浅田次郎の原作本
・壬生義士伝 上
・壬生義士伝 下