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![]() Charles S. Peirce |
我々に意味があると思わせる表現やそれ自体でなく他のものを表す表現を、記号論では記号と言います。
このような記号は、周りに満ち溢れています。ことば、図・イラスト・写真、いろいろな標識など挙げていけばきりがありません。また、工学においても設計図や回路図などいろいろな表現を用いますが、それ自体とは別のものを意味していますので、やはり記号です。
記号論は、約100年前に奇しくも、ヨーロッパにおいてソシュール、アメリカにおいてパースによりそれぞれ独立に提唱され、別の道を通って発展してきました。両者を統一するのは難しいようですが、応用サイドはどちらかを排除することなく、両者を融合して使っているようです。マス・メディアなどで記号論はあまり注目されていませんが、人文系や人文系と理工系の境界領域の本を読んでいると、著者は記号論をベースにして議論を展開しているなと感じることがしばしばあります。そういう意味では、記号論は人文系統の基礎的学問領域になっているのではないのでしょうか。
私は企業に長年勤務した後、リタイアした制御技術者ですが、システムとくにそのモデリングに興味を持っています。表現とその意味の関係を探求する記号論に触れたとき、モデリングと一脈通じるものを感じ、勉強してきましたが、Daniel Chandlerの『Semiotics for Beginners』を読んだ時、記号論の山なみがぼんやりと見えてきたように思い、翻訳しホームページに掲載しました。それもエンジニアにはバリアが高いと思い、自分なりに要点をまとめ『エンジニアのための記号論入門ノート』を執筆してきました。
記号論を理工学へ応用する試みは、わが国ではあまり行われていませんが、欧米でコンピュータ記号論や組織記号論など情報分野への応用が地道に進められています。理工学分野への記号論の応用を紹介したりまた応用を自分なりに試みてみたいと思い、このホームページを立ち上げました。
《研究テーマ》
記号論の山脈
記号論の紹介するコーナーです。英国ウェールズ大ダニエル・チャンドラー(Daniel Chander)『Semiotics for Beginners』の翻訳『初心者のための記号論』を中心に、記号論に関係した入門書や翻訳文献を掲載していきます。
記号と情報
理工学部門で記号にもっと近い概念は情報です。しかし、情報という用語は完全にプラスティック・ワード化しており、その意味するところを深く考えず、使っています。表現と意味の関係を探求する記号論から情報に接近し、我々の中に意味を生じさせる情報について、その特性を考察してみます。
記号とモデル
社会現象、文化現象を記号論を用いて分析する記号論的分析は、その現象をモデル化しているととらえることができます。私は、各種工業プロセスや業務システムの数学モデル開発やシミュレーションを担当してきました。モデル開発も情報システムと同じく、ウオーター・フォール方式で行われますが、やはり難しいのが最上流の概念モデルつくりです。記号論から概念モデル開発に接近できないか、挑戦してみたいと思っています。
記号論の辺境:記号、そのさまざまの形
我々が認識できる記号は、具体的な記号表現つまりソシュールのパロール、パースのトークンです。生活の中で気がついた記号を取り上げ、分析を行ってみたいと思います(浅いと思いますが)
「図書室」
ご意見やご示唆など、なんでも結構ですので、主宰者までご連絡をいただけると幸いです