私は会社に在籍しているときは、制御システムやいろいろな装置やプラントの動特性シミュレーションを専門とし、いろいろなプログラムの開発を個人でまたチームで行ってきました。その過程で、計算アルゴリズム、データ・ベースやソリッド・モデラーなどを勉強し、一応、情報工学の周辺を回遊しているつもりでした。しかし、新聞や雑誌で気軽に使われている情報という言葉見ると、情報工学や情報科学で使われている情報と同じものだろうかという疑問を持つようになりました。そこで「情報学」の分野の本を読んでみたところ、「情報は秩序である」という定義があり、ますます分からなくなりました。
たまたま、ウエブ上で赤木昭夫『反情報論』の書評を見つけ、興味を引かれ読んでみました。『反情報論』では、これまでいろいろな分野の学者によって提示されたさまざまな情報概念つまり「情報とはなにか」を、3つの情報(シンタックス・インフォメーション、セマンティック・インフォメーション、メタファー・インフォメーション)に整理し、見通しの良い方向付けを行っています。また、情報論の今後の課題として、記号論とコミュニケーション論からの接近を挙げています。これに刺激を受け、<記号と情報>について検討してみることにしました。
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この報告の第1章〜第3章では、情報概念について記号論の視点から検討していますが、これについては情報システム学会の芳賀正憲氏に議論していただき、貴重な示唆を得ることができました。ありがとうございました。
(2010年1月)
情報時代の扉をを開いた3人、アラン・チューリング、ジョン・フォン・ノイマン、クロウド・シャノン