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五月一番亭
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エンシェンティカ大陸
 世界で最も古い歴史を持つことから『古の大陸』とも呼ばれるエンシェンティカ大陸は、常に騒乱と危険、そして冒険に満ち溢れた大陸として知られています。
 かつて、エンシェンティカ大陸は、ひとつの強大な帝国によって統一されていました。大魔法帝国という名で知られるそれは、強力な力を持つ魔術師でもある皇帝の下、現在とは比較にならないほど高度な魔法文明を栄えさせていたと言われています。
 しかし、今から1000年ほど前、『大崩壊』と呼ばれる未曾有の大破局によって、大魔法帝国は高度な魔法文明もろごと完全に滅びてしまいました。大崩壊の原因については、後世の研究者の長年に渡る研究にも関わらず詳しいことは分かっていません。大崩壊以前の記録がほとんど残っていないのが研究の進まない最も大きな原因なのですが、それはおそらく、大崩壊とその前後に起こった想像を絶する大混乱の中では、とても記録を残しておくことが出来なかったからに違いないというのが一般的な見解となっています。
 (なお、近年南エンシェンティカ地方のとある都市の地下から、大魔法帝国時代の謎に迫る重大な遺跡が発見されたとの噂が囁かれており、大陸じゅうの賢者が大きな関心を示しています)。
 大崩壊を辛うじて生き延びた人間たちは、廃墟となった都市を捨て、荒野に小さな集落をつくり身を寄せ合うようにして暮らしはじめました。やがて、集落は村になり、都市へと成長し、さらに都市がそれぞれ国家を名乗るようになりました。その数は最盛期で1000を越えたといわれています。こうして、今度は大陸じゅうに乱立した数多くの国家が、それぞれが自らの欲望と相手への憎悪を振りかざしていがみ合う戦乱の時代が幕を開けたのです。
 戦乱の時代は、800年もの長きに渡って続いた後、ようやく一応の終息を見ました。しかし、大崩壊で失われた文明と秩序の回復は、多くの賢者や魔術師たちの賢明な努力にも関わらず遅々として進んでいません。エンシェンティカ大陸は、人の生活に適した沿岸寄りのわずかな地域を除けば、未だ荒れ果てたままの大地に恐ろしげな怪物どもが跋扈する、まさに死と危険が隣り合わせの野蛮な世界なのです。

西エンシェンティカ地方

 物語の舞台となる西エンシェンティカ地方は、温暖な気候と豊かな森に覆われた大陸でも比較的穏やか地域です。
 荒廃の進む北エンシェンティカや未だ戦乱の続く大陸中央部に比べると、ここ50年ほどは大きな戦乱や自然災害にも見舞われることのなかった西エンシェンティカ地方は、他の地方の人々から羨望とある種の妬ましさをこめて『緑の宝珠』と呼ばれています。

 しかし、一見平穏な西エンシェンティカにも、問題がまったく無いわけではありません。
 現在、西エンシェンティカでは『カーデンロイド連盟』と『エルフ王国』の二大軍事勢力がにらみ合っている状態が続いています。
 『カーデンロイド連盟』は、今からおよそ100年前の新大陸暦899年、広大な領土をさらに広げつつあったエルフ王国に只ならぬ脅威を感じた時のギャランティア国王カーデンロイド3世が、ポート・ターバンシェル、スキッパーボーン、セントアーガスなどの沿岸諸国に呼びかけて成立した対エルフ王国軍事同盟です。新大陸暦905年の楓谷戦役の際には、連盟諸国が共同出兵を行い、エルフ王国軍を撃退することに成功しています。
 一方のエルフ王国は、大崩壊とその後に続く戦乱によって住みかである森を失ったエルフ族が、西エンシェンティカの東側、氷剣山脈の麓に広がる広大な森林地帯に移住してきたことで生まれたエルフ族の統一王国です。建国して間もない頃は、生活領域の獲得のためと称して人間たちの生活圏に盛んに軍事侵入していたのですが、楓谷戦役の敗戦以降は森の大部分を封鎖し、人間たちを王国に近寄らせない鎖国政策を取り続けています。
 こうして、一世紀近くもの長きに渡って冷戦状態を続けてきた連盟と王国ですが、数年ほど前から状況に変化が現われてきました。長期にわたって人間たちとの対話を拒んできたエルフ王国が、ここにきて急に方針を転換し、ギャランティアに対し講和を求めてきたのです。

楓谷
 楓谷は、カーデンロイド連盟諸国の中で唯一内陸部に位置している人口1万人ほどの王国です。現国王はカルロ・ヴェローチェ5世。王都はメイプル、林業と牧畜業が主な産業となっています。
 氷剣山脈から流れてくる流木川がつくり上げた、広大な谷間に建てられたこの王国は、その位置から常にエルフ王国からの侵略の脅威にさらされていました。
 特に前述の『楓谷戦役』においては、2万人近い王国軍の侵攻によってわずか2日で王都メイプルが陥落、その後3年に渡って国土全体がエルフ王国の支配下に置かれるという屈辱を味わわされました。
 楓谷戦役は、やがて態勢を整えたカーデンロイド連盟諸国軍の反撃によって人間がわの勝利に終わり、楓谷は独立を回復することが出来たのですが、この戦役で受けた屈辱を楓谷の住民は片時も忘れたことはありません。他の連盟諸国では概ね好意的にとられているエルフ王国の最近の方針転換についても、あれはカーデンロイド連盟の結束にヒビを入れるためのエルフたちの策略であると感情レベルで信じきっており、ギャランティアをはじめとした連盟諸国の悩みの種となっています。
 エルフ王国の脅威にさらされているという立場上、楓谷は国の規模に比べて不釣合いなほど強力な戦力を保持しています。
 楓谷軍の中核をなすのは王国騎士団です。400人ほどの騎士で構成されており、その戦闘力はカーデンロイド連盟で最強とも言われています。また、非常時に召集される民兵団には女性や子供も多く含まれており(これは楓谷戦役の際に女性や子供も武器を取って抵抗運動に参加したという故事に倣っています)、戦時に動員できる兵力は最大で5000人に達すると言われています。

ギャランティア
 西エンシェンティカ地方最大の人間の国家であり、カーデンロイド連盟の盟主でもある強大な王国です。
 琥珀川の河口にある王都ロイヤルギャラントは西エンシェンティカで最も繁栄している交易都市で、人口は10万人以上。ロイヤルギャラントの港には、遠く南エンシェンティカのトレリアや外洋を越えて別の大陸からも商船がやってきます。
 最近、ロイヤルギャラントにエルフ王国の外交官事務所が設立し、外交官が常駐するようになりました。エルフ族とギャランティアの交易はまだ限定的なものでしかありませんが、もし、将来的にエルフ王国との交易が完全に解放された場合、それによってギャランティアにもたらされる富は莫大なものになると考えられています。故に、ギャランティアの国王や商人たちは、エルフたちの方針転換を原則として歓迎しています。

エルフ王国
 氷剣山脈の麓に広がる広大な森林地帯を領土とする、エルフたちの王国です。エルフたちは自分の国家のことを『マイスの祝福を受けし新天地』あるいはただ単に『新天地』と呼んでいますが、人間やドワーフたちは『エルフ王国』と呼び習わしています。
 エルフ王国の成立は、戦乱の時代が終息しつつあった新大陸暦812年、エルフの一族スターファイア族が、氷剣山脈を越えて西エンシェンティカに辿りついた事から始まります。
 大崩壊で住処の森を失い大陸を放浪していたスターファイア族にとって、大崩壊の影響を受けていない西エンシェンティカの森林地帯はまさに最後の楽園でした。スターファイア族は直ちにこの森を自分たちの新しい住処と定め、移住を開始します。
 やがて、スターファイア族と同じ境遇の他の部族も、新たな楽園の噂を聞きつけて西エンシェンティカに移住してくるようになり、エルフ人口は急激に増大しました。移住開始から30年後には、エルフの人口は西エンシェンティカに住む人間のそれを上回るようになっていたのです。
 新大陸暦859年、エルフたちはスターファイア族の族長を国王とするエルフ王国『マイスの祝福を受けし新天地』の建国を宣言、同時に新たな生活圏獲得のための領土拡張運動を開始します。そしてその結果、人間たちの王国と深刻な対立関係に陥り、やがては楓谷戦役という不幸な結果を招いてしまったのは前述の通りです。
 現在、エルフ王国は今までの鎖国政策を改め、ギャランティアと限定的ながら対話と交易を始めています。この政策転換は人間たちには概ね好意的にとられていますが、しかし、エルフ王国がギャランティア1国とのみ対話を行っていること、エルフ王国に対しあまり好い感情を抱いていない国や、強硬策を取り続けている国もあることなどから、カーデンロイド連盟の結束にやや乱れが生じ始めています。
 
その他の都市・国家
ポート・ターバンシェル
 流木川の河口に位置する港湾都市国家です。ロイヤルギャラントやスキッパーボーンとの交易と漁業が主な産業です。楓谷で伐採された材木もここに運び込まれて他の都市に送られることから、楓谷とも経済的に深いつながりを持っています。

ウッズエッジ
 ギャランティア第二の都市です。もともとはエルフ王国からの侵攻からギャランティアを防衛するために築かれた城塞都市でしたが、エルフ王国の政策転換により、その役割はエルフ王国とロイヤルギャラントとの中継点というものに変わりつつあります。

オーガーラント
 『鬼殺し』の二つ名を持つドワーフ戦士、ブラッドレイが支配するドワーフたちの国です。職人と酒造の街として知られ、またカーデンロイド連盟に参加していない数少ない中立国のひとつでもあります。

スキッパーボーン
 ポート・ターバンシェルと同じ港町ですが、ここに出入りするのは海賊船や密輸船などまともでない船がほとんどです。住民の多くも脛に傷持つ身であり、治安状況は西エンシェンティアで最悪といわれています。しかし、そんな都市にこそ一攫千金のチャンスが転がっていると考える者も少なくなく、数多くの冒険者がこの街を訪れています(そしてその多くが最初の3日で命を落とすはめになっているのですが……)
 また、西エンシェンティカ最大の盗賊ギルドがあります。盗賊を生業とする冒険者は一度は挨拶に行ったほうがいいでしょう。

セントアーガス
 ザーン・ラーの偉大なる聖人アーガスの名前を冠した宗教都市国家です。西エンシェンティア最大のザーン・ラー神殿があります。

アバロンベイ
 西エンシェンティカで最も小さい都市国家です。ギャランティアの軍隊が駐留しており、ギャランティアの事実上の属領となっています。

トーラン
 アバロンベイに次いで小さい都市国家です。
 
 
※補足:エンシェンティカ大陸の技術レベル
 最後に、キャラクターメイキングの手助けになるように背景世界の技術レベルを示しておきます。
 蒸気機関や内燃機関は存在しません。移動方法は陸上であれば徒歩か馬、水上では帆船かガレー船となります。
 火薬はまだ発明されていません。従って、銃や大砲などの火器、爆弾などは存在しません。
 空を飛べる乗り物は、初歩的な気球がようやく発明された段階です(ドワーフ族が発明しました)。魔法の力で飛ぶ『ひくうせん』の類のものは、大崩壊の際に製作技術を含めてすべて失われています。
 惑星という概念は知られています。エンシェンティカ大陸のある惑星が太陽の周りを一定の周期で周回し、さらに惑星の周りを月が周回していることはすでにギャランティアの賢者の研究によって明らかにされています。

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